代表の吉川です。
本日は、和菓子でなくまかない飯のお話です。
菓一條栄久堂吉宗 夙川工房で和菓子を作っているのですが
お昼ご飯は、妻でなくて私が担当します。
料理は、私の趣味の一つでして...
和菓子同様に新しいメニューは、納得出来る物が作れるまで何度でもトライします。
そんな菓一條夙川工房で働く弟子にもお昼ご飯を一緒に作ります。
2人前作るのも4人前作るのも同じですから。
得意料理は、パスタで御座います。(写真は、3日ほど前に作った生タケノコのペペロンチーノ)
私は、修業時代(30年ほど前)は、一人暮らしで自炊していました。
和菓子職人見習いって一人前の和菓子職人になるまでお給料ってほんまに少ないんです。
だから給料日前にお米が切れると麺ばかりで特にパスタが多く
安い予算で美味しい物を食べたい!と言う気持ちは、当時から有ったので色々工夫していました。
そんな修業時代から今は、和菓子を教える方になりました。
安いお給料は、今もさほど変わりません。せめてお昼ご飯だけでも美味しくお腹いっぱいに食べて欲しいと思い
数年前から和菓子修行している若者にもまかない飯を作っています。
桜の咲いた時は、朝から晩遅くまで3週間休み無しだったりしましたので
よく頑張ってくれた!の気持ちを込めてめったに作らないビーフシチューなんかも作ります。
そして、まかない飯は、食に携わる職人の勉強でも有りますが伝わるかな?
プロは、美味しいで終わったらあきません!
食べながら何が入っているか?味は、どうなのか?自分が作る時は、さらにどこを工夫するか?
料理作りも和菓子作りも同じです。
さて前置きが長くなりましたが去年から和菓子職人見習いで働き出した若者が
『お昼ご飯、美味しいです~~。』
と言って『サラメシ!に応募してもいいですか?』と言われて
どうせ採用されないでしょうから『好きにしていいよ!』と答えたのが始まりでした。
ちょうどその頃、茶廊 菓一條でにゅうめんの出汁を取った大量の鰹節と昆布の出し殻をいつも捨てていたので
なんかもったいなく、これを数日分冷凍保存して数日分の多めのの出し殻で2番出汁を取ってまかない飯で使っていました。
うどん、そばも飽きてしまったので自家製ラーメンに挑戦していたんです。
鰹節、昆布の出し殻と鶏ガラ、豚バラを同時に炊いて作る和風ラーメンでした。
これがサラメシ!の担当者さんが気に入って!取材させて下さいの事。
自分的には、まだ完成形で無かったので少し困りましたがOKしました。
それからまかない飯は、自家製鶏ガララーメンが続く事!
みんな飽きてきたんとちゃうか~?って思うほどでした。
ほんまに~!サラメシ!の取材陣が東京から遙々が来られまして...。
和菓子なら本職なので胸張って作りますが、まかない飯は、素人の領域でなんかお恥ずかしい!
きっと毎日、家族のご飯を作っている主婦さん達の方が上手いと思います。
ただ、美味しく食べる!(食べて貰う!)事を第一で毎日作っています。
朝、スーパーで赤札の素材を見つけて、これどうしようか?
なんて考えている私を指ささないで下さいね~。
まあ、こんなサラメシ!取材が来まして放送日は、2017年5月16日(火曜日)午後8時15分からです。
サラメシ!シーズン7第4回
いったいどんな編集をされているのか?
お暇なら見てやって下さい。
サラメシ! HP
http://www4.nhk.or.jp/salameshi/