代表の吉川です。
10月に入り和菓子屋は、忙しい時期となります。
10月~11月は、秋のお茶会が多く開かれ菓一條栄久堂吉宗では、前もってお茶の先生から
上生菓子のご提案頂けたらお茶会のお題にそった創作上生菓子を作る事も御座います。
さて、今回頂いたお題は、『尼崎城にちなんだ上生菓子』でした。
実は、若い頃、独立して阪神尼崎駅下の尼センデパート内で小さな和菓子屋をしていましたので阪神尼崎に有る尼崎城は、親近感がわきます。
写真、尼崎市HPより
では、どんな上生菓子を作れば良いのでしょうか?
そのまま4階建ての尼崎城を上生菓子で作るのは、無理ですので鯱(しゃちほこ)でもと思いましたが
上用練り切りで試作するとゆるキャラみたいになってしまいました。(^_^;)
一般の方が来られるお茶会ならそれでも良いかもしれませんが茶人が多く来られるお茶会みたいですので
今回は、もう少し考えます。
色んな資料を見ながら勉強しました.
令和の尼崎城は、家電販売店の旧「ミドリ電化」を尼崎市で創業した安保詮氏が私費で、10億円超とされる建設費用の寄付で再現されましたが
最初の尼崎城は、戸田氏鉄(とだ うじかね)さん400年ほど前に築城したお城なのです。
では、戸田家の家紋をモチーフに考え色々作りましたが来れもイマイチでした。
今回のお題の難しさに悩まされます。(^_^;)
では、戸田氏鉄さんの兜は、どんな物だったのか?
兜は、武将によって違いますので何かアイデアが浮かべばと思い戸田氏鉄さんの兜を探しましたがこの戸田氏鉄像しか
手がかりを見つける事が出来ませんでした。
兜の鍬形(くわがた)は、皆既月食の月みたいな形で真ん中に戸田家の家紋が有ります。
この鍬形を再現できない物か?
色々弟子と試行錯誤して完成したのがこれ!
上生菓子 戸田氏鉄
上用練り切り・北海道産白金時餡
今朝、尼崎の貴布禰神社まで配達してきました。
お天気も良さそうなので良いお茶会になればを思う次第です。
この度は、ありがとう御座いました。
菓一條 栄久堂吉宗
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