和菓子職人の吉川です。
7月に入って夏らしくなって来た関西地方です。
さて、菓一條栄久堂吉宗では、色んな茶人から難しいご注文を頂きます。
今回のご注文は、茶道系Youtuber『茶の道チャンネル Tboy』さんからのご注文を紹介します。
『茶の道チャンネル Tboy』さんの動画は、ちょっとふざけている!と思われるかもしれませんが
英語ペラペラの彼は、外国人にも茶道が分かるように面白おかしく伝えている動画が多いんです。
実は、オリジナルブレンドの宇治の抹茶なども開発販売しているスゴイ茶道の先生だったりします。
さて、お茶の先生方からご注文を受ける時、どのような上生菓子を作るのか予めお聞きして和菓子で表現するのが
一人前の和菓子職人です。
例えば、『茶会の時期に咲く茶花で華やかな和菓子』とか『秋の実りを表現する和菓子』とか
一番難しいのは、『素朴な感じでお願いします。』
後は、私の経験とインスピレーションで作りますが今回は、難しい!
『茶の道チャンネル Tboy』さんが茶会を開くと言う事でどんな感じ出作るか1枚のが画像が送られてきました。
今回は、発送なので形が崩れない錦玉で作る事を伝えると
①禅の心理が深い海に浮かぶように
②無色透明の席に浮かぶ禅の心理(禅僧(ぜんそう)のイメージ)
基本的に丸、三角、四角を1個に入れるのは、厳しいので丸だけで作る事を伝え考えました。
上生菓子 禅(ぜん) 道明寺寒、錦玉、柚子餡
空は、道明寺寒で表現して海は、錦玉、その狭間で禅が浮いている感じにて上生菓子を作りました。
全体の形は、四角錐にしております。
禅を表した丸い玉は、高知県産柚子の皮を練り込んだ柚子餡で作りましたので柑橘系の味で美味しさを増します。
このように特別なお茶会を行うお客様の上生菓子も承ります。
ただし、流し物だと見本は、作れませんので形は、お任せになってしまいます。
菓一條 栄久堂吉宗(かいちじょう えいきゅうどうよしむね)
住所:兵庫県西宮市羽衣町7-26ミズキアルペジオ夙川ビル1F(阪急夙川駅徒歩1分)
電話:0798-36-5431
Home Page : https://wagashi.gr.jp/