代表の吉川です。
敬老の日前後は、紅白の上用饅頭のご注文をよく頂きます。
今年は、敬老の日以外の上用饅頭大口注文も数件重なって上用饅頭ばかり作っております。
さて上用饅頭外側の生地は、ちゃんと作っている和菓子店は、つくね芋をすりおろして砂糖を加え
上用粉を混ぜ、餡を包み蒸し上げます。
これが実は、難しいんです。
芋ですから水分が有る物、無い物、堅くアクが強い物、色々個性的に御座います。
基本の配合は、各店舗有ると思いますがつくね芋の状態を見て砂糖の分量を変えたり水分を調整したり
上用粉の量を調整したりするのが和菓子職人です。
経験と感で美味しい上用饅頭が出来ると言う事です。
それが最近では、大量生産されたフリーズドライのつくね芋やすいおろされた冷凍つくね芋を使う和菓子店も。
中には、混ぜ物を入れて誤魔化す所も御座います。
結果、安定した上用饅頭は、出来るでしょうけど生のつくね芋の性質を勉強出来ないのでどうかな?と思います。
なぜなら柔らかくするには、どうすれば良いか?蒸して割れてしまうならどうすれば良いか?前回作った時より美味しくするには、どうすれば良いか?
考えなくなるので若い和菓子職人が育たないのがものすごく気になります。
今のベテラン和菓子職人は、きっと若い頃修業時代に和菓子の技術を引き継いでいるはずで
その和菓子の技術を次の世代の若い和菓子職人に引き継ぐ義務が有ると思っております。
菓一條栄久堂吉宗 夙川では、もちろん生のつくね芋をから手作りで作ります。
先日、大阪の伊吹工業株式会社様から保与まんじゅうのご注文を頂きました。
去年も地鎮祭で上用饅頭のご注文頂いたのですが...
その時は、何故?大阪市旭区の会社が西宮市の当店に注文頂けたのか不明でしたが配達してわかりました。
社長さんの奥様は、西宮市の方で当店がちゃんとした和菓子を手作りで作っている事を知っていたからでした。
今回は、保与まんじゅう(上用万寿)五個入りを納めさせて頂きました。
保与は、ヤドリギで古来、常盤木として祝賀の席に飾られました。万葉名を『ほよ』といいます。
菓一條栄久堂吉宗では、特注でヤドリギの焼き印を作って上用饅頭い押した物を保与まんじゅうとして販売しております。
もちろん普通の紅白上用饅頭も3日前までに前もってご注文頂ければお作りします。
今回、配達して伊吹工業株式会社様は、新しく建て直し、ものすごく立派でビックリしました。
今回のご注文は、このお祝いの品でした。
奥様は、このパンフレットの従業員食堂を私に見せて頂きました。
これだけ立派な建物で仕事すると従業員さん達のモチベーションも上がりますよね。
今回、建物を見せて頂きすべて物がセンス良く拘りを感じました。
伊吹工業株式会社様は、船舶関係の部品を作っている会社で汽笛、船舶用LED証明、海洋警報装置など
たくさんのMade in Japan製品を作っておられ、私が思うにきっと製品も拘りが有るかとお思います。
こんなに立派な会社を見て、私ももっともっとガンバらなアカン!と思いました。
この度は、ありがとう御座いました。
伊吹工業株式会社
〒535-0031 大阪府大阪市旭区高殿1丁目7番28号
http://www.ibukikogyo.co.jp/
菓一條 栄久堂吉宗
住所:兵庫県西宮市羽衣町7-26ミズキアルペジオ夙川ビル1F(阪急夙川駅徒歩1分)
電話:0798-36-5431
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