和菓子職人の吉川です。
2021年3月27日 AM10:30頃 阪急夙川駅南側にて撮影
明日、3月28日(日)は、雨らしいので本日は、朝からかなりのお客様が来られております。
夙川舞桜 2021年3月27日 AM10:30頃 阪急夙川駅南側にて撮影
菓一條栄久堂吉宗から徒歩1分の所に植えられている夙川舞桜も満開に近い状況で見頃です。
夙川舞桜 2021年3月27日 AM10:30頃 阪急夙川駅南側にて撮影
西宮で生まれた半八重桜です。
夙川舞桜は、数年前から上生菓子で作っておりますが和菓子職人...
同じ物を作って止まったらアカン!
コロナでこんな時期だからこそ美味しい和菓子で幸せを感じて頂きたい。
そんな思いで2021年、桜の上生菓子の新作を作る事にしました。
色々お題を探していたところ、マイザクラ系の新しい品種が西宮市で出来た事を知りました。
先日の新聞記事によると市民の投票で愛称が決まった『宮の雛桜』と言うマイザクラ系の品種で
なんと!選定が出来て高さ1m以下でも花をつけるらしいです。
個人的な意見ですが我が家の庭にも欲しい!
宮の雛桜ってなかなか美しい名前なので新作の上生菓子を作る事にいたしました。
上用練り切りの桜は、上生菓子で色々作っておりますので今回は、百合根のモンブランの為にたくさん作っている百合根餡で上生菓子を作る事にしました。
実は、特別な材料を使わないので百合根餡は、ご家庭でも出来るんですよ。
ここでお家でも百合根餡が出来ると思うのでこのブログを読んで頂いている方だけに作り方を教えます。
1.八百屋さんでなるべく大きな百合根を2個(1個では、炊くのが厳しい。)買ってきます。
2.百合根を洗い1枚1枚分解して茶色い部分だけペティーナイフなので削り取ります。
3.白い百合根は、布巾でくるみ蒸して柔らかくします。菜箸がすっと入るくらいでOK。
4.蒸し上がったら温いうちに木べらで裏ごしします。裏ごしは、100均の粉ふるいとかで十分ですが数回で粉ふるいが潰れると思います。
5.裏ごしした百合根の全量を計り、4割のグラニュー糖を混ぜまずがちょっとコツが有ります。
蒸した時の布巾で良いですから百合根全量を乗せグラニュー糖をすこしづつ練りながら加えて行きます。
6.百合根とグラニュー糖を片手鍋で熱(弱火)を入れながら木べらで鍋底が焦げないように炊きます。
左でで鍋、右手で木べらって感じ。誰か鍋を押さえてくれる方が居れば楽です。
7.最後に水飴を少し入れて炊き上がります。
ポイントは、冷めると少しい堅くなるので思ったより柔らかいの方が良い。
8.炊いた百合根餡を冷ましたらグルテンで固まりますのでもう一度裏ごしして出来上がり。
菓一條栄久堂吉宗では、中に粒餡を入れておりますが百合根餡だけでも十分美味しいです。
え~~!そんなの面倒~!って言う方は、
菓一條栄久堂吉宗で商品を買って頂ければを思います。
上生菓子 宮の雛桜 百合根餡・粒餡 1個 消費税込み 380円
本物の宮の雛桜をまだ見ておりませんので写真から想像してイメージしました。
昨日から店頭にて販売しておりますがなかなかの人気です。
国産百合根100%で百合根餡を作っている和菓子店は、珍しいを思いますのでこの時期しか味わえない
百合根の上品なお味に仕上がっておりますので是非、ご賞味頂けたらと思います。
なお、2021年作った桜の上生菓子は、待ち花、夙川舞桜、桜花、初桜、花筏、山桜、宮の雛桜となります。
一般的な和菓子屋は、桜の上生菓子1~2種類なのですが桜百選に選ばれている夙川の和菓子屋だからこそ
これだけの種類を作って皆様に楽しんで頂けたらを思っております。
住所:兵庫県西宮市羽衣町7-26ミズキアルペジオ夙川ビル1F(阪急夙川駅徒歩1分)
電話:0798-36-5431
Home Page : https://wagashi.gr.jp/