和菓子職人の吉川です。
8月に入り西宮市は、めっちゃ暑いですわ~。(*_*)
皆さん、知っていますか?和菓子屋の製造現場の暑さって。
エアコンは、フルに稼働しているが同時に大きな銅鍋で餡を炊いたりボイラーの上に蒸籠載せて
蒸したりする物だから外と変わらない暑さです。
室内でエアコン入れながらストーブ数台使っている状況と思って頂ければ想像が付くと思います。
こんな、過酷な仕事場でも和菓子職人は、当たり前のように仕事しています。
さて今日は、ほんまに暑いので涼しい上生菓子でも紹介します。
上生菓子 『木陰の水』 錦玉、道明寺寒 1個 税込み390円
川辺で水が流れている状況を上生菓子で表現しています。
毎年この時期に作る菓一條の上生菓子ですが実は、今年、ちょっと変えました。
去年まで作っていたのが上の木陰の水です。
今年は、かなこ豆を3個中にあしらえました。
たったそれだけなのですが作るのは、難しいんです。
1回で作る量は、錦玉を流す船(羊羹船)と呼ばれる大きなステンレス容器に60個分流します。
しかし、包丁入れる所には、かなこ豆が来たらアカン!
この錦玉は、何層にも分けて流す(写真の物で6層)のですが流した時にかなこ豆が動く可能性も有ります。
かと言って完全に固まったら動きませんが今度は、上に流す錦玉と下に流した錦玉が分離しますので商品と呼べません。
分離しなくて豆を流さない!そこが和菓子職人の腕の見せ所で面白いのですが。
8月1日(月)より店頭にて販売しております。
上生菓子 『水面の月』 黒糖入り錦玉、栗甘露煮、こし餡 1個税込み 390円
水面の月は、池に満月が写っている状況を上生菓子で表現しました。
こちらも1回に60個作るのですが中の栗が大きいので船に並べた時に隣との間隔は、3~5mmしか無く
これまた何層にも流す物だから流れて隣と引っ付く可能性も有ります。
ちなみに引っ付いてしまったら商品として私は、認めませんので従業員のおやつにしかなりません。
その他、菓一條栄久堂吉宗では、店頭にて毎日8~12種類の上生菓子を販売しております。
阪急夙川駅まで来られたら駅から徒歩1分ですので是非お立ち寄り下さいませ。
菓一條 栄久堂吉宗(かいちじょう えいきゅうどうよしむね)
住所:兵庫県西宮市羽衣町7-26ミズキアルペジオ夙川ビル1F(阪急夙川駅徒歩1分)
電話:0798-36-5431
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