代表の吉川です。
平成の時代もあと少しの時間で終わりで令和の時代がやってきます。
思い返せば昭和から平成になった時、私は、和菓子職人の世界に入り3年目の小僧でした。
小さな和菓子店の工房で修行していてラジオから『新しい年号は、平成です。』と言うラジオ放送が有った事を覚えています。
そして31年経った今は、若い和菓子職人に和菓子の技術を伝える立場になりました。
和菓子職人は、和菓子を作る仕事以外に和菓子職人の技術と伝統を次の世代の和菓子職人に伝える事だと思っています。
さて新元号の令和発表から3日で作った上生菓子の令和ですがお茶の先生、俳句の先生、万葉研究会のお客様、新聞社の方などに
お褒め頂、大好評となってとても嬉しく思います。
それも、平成と言う時代に今まで私に色々教えて頂いた先輩和菓子職人のおかげだと思っております。
梅花(うめのはな)の歌三十二首の序文
現代語で訳すと
初春の良き月夜、空気は澄み風は和らぎ
梅の花は美女が鏡の前で白粉を装うように花を開き
蘭の花の香りは身を飾った衣に香りを移したような匂いである
初春の令月(れいげつ)にして、気淑(よ)く風和(やわら)ぎ=春の訪れを表す新芽の色合いとすがすがしさを羊羹とせっぺいで表しました。
梅は、鏡前の粉を拓き=白梅だとわかりました。(数日前、万葉研究会の方から偶然教わりましたがこの時代は、白梅しかなかったらしいです。)
蘭は珮後の香を薫す。=珮後は、当時の匂い袋でして万葉集の時代は、今の洋欄でございません。
色々調べた結果、万葉集の時代の欄は藪欄でした。
上生菓子 令和 1個340円+税
古文が苦手な私ですが自分で想像した風景を上生菓子にて表現してみました。
上生菓子 令和お買い上げのお客様にこちらの梅花(うめのはな)の歌三十二首の序文を印刷した栞を差し上げております。
栞が有れば説明しやすいかと思作りました。
どうぞ令和の時代は、良き時代になりますように!
菓一條 栄久堂吉宗
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