和菓子職人の吉川です。
だんだん暖かくなってきた西宮市です。
さて皆さんは、昔から有る型の上生菓子『ひちぎり』をご存じですか?
雛祭りの時期に作りますが最近、作っている和菓子店見ませんね~。
菓一條は、毎年作っているのですが今年は、忙しく人手不足なので作っていませんでした。
先日、お茶の先生から大きな規模の茶会で使う主菓子『ひちぎり』のご注文を頂いたので特別に製作した次第です。
なぜ菓子名が『ひちぎり』と言うのかと申しますとこし餡を団子生地で包み最後に先を引きちぎります。
そして上を窪ませお雛様に見立てた紅白の餡や道明寺を上に乗せた和菓子です。
菓一條では、団子ですので上生菓子で無く朝生菓子の部類に入ります。
国産上用粉(上新粉の上のグレード)で団子生地を手ごねしますから機械ごねと違うコシが出ます。
『最近の団子は、コシ抜けばかりで美味しくない!』と思うのですが
アレを『柔らかい。』と言って召し上がる方は、間違っていますのでご注意!恥をかいてしまいます。
スーパーで売っている冷凍さぬきうどんを本場のさぬきうどんと一緒にするような感じでしょうか。
和菓子職人なので団子を語ると長くなるのでココでは、語りませんが菓一條のひちぎりは、ヨモギ団子生地でこし餡を包んでおります。
もちろん今回は、抹茶に合う甘さに調整。
コシが有るので200個近く包むのは、大変ですがそれも『美味しい!』の為の努力です。
朝8時、ひちぎりを西宮神社で行われる茶会会場に納めさせて頂き
いつもお世話になっているえべっさんにお参りして帰りました。
『商売繁盛、お願いしまっせ~!』(^o^)
もうすぐ夙川は、桜が咲きそうなのでいっぱい和菓子を作れるように本日は、餡炊きに励みます。
住所:兵庫県西宮市羽衣町7-26ミズキアルペジオ夙川ビル1F(阪急夙川駅徒歩1分)
電話:0798-36-5431
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