和菓子職人の吉川です。
8月も終わりに近づいておりますが関西(西宮市)は、まだまだ暑い日々が続いております。
ところで皆様、着綿ってご存じでしょうか?
9月9日に重陽の節句が行われますがそれに合わせてこの時期和菓子職人は、上生菓子で着綿を作ります。
説明が下手なのでWikipediaかわ索引させて頂きます。
菊の着綿(きくのきせわた)とは重陽の節句に行われる宮中の習慣。重陽の季語でもある。
平安時代の貴族の習慣で、重陽の日に菊の花に植物染料で染めた黄色の真綿を被せ、明くる早朝に朝露を含んだ綿を菊より外し、その綿で体を拭えば菊の薬効により無病であるという。
中国の伝説に、上流に菊の花園がある滝の菊の花びらが漬かった水を飲んだ人が長寿を得たというものがあり、
また能の「枕慈童」に中国の故事として菊の露を飲んで不老不死になった少年が登場するなど、菊を服用するなどして薬効を得るのはもとは中国の習慣であったと思われる。
また、室町時代には菊酒という菊を浸した酒を飲むことも行われるようになった。
いずれも古くは京都・上方地域の一部に残った風習であったが、昨今ではみられなくなった。
今も昔も『健康でありたい。』と言う気持ちは、同じなんですね。
上生菓子 着綿(きせわた) 上用練り切り・白金時餡 1個340円+税
白金時餡を上用練り切りで包み、菊の細工をいたします。
その上に綿に見立てた上用練り切りを載せて着せ綿が完成します。
ずっと昔から和菓子職人から和菓子職人に伝授された形です。
最後は、数年前に西宮神社境内にて行われた菊花展で撮影した見事な菊です。
花屋さんで売られている菊(お供えで使う菊)は、皆様ご存じでしょうけど菊花展の菊は、その10倍位の大きさで本当に見事です。
平安時代に中国から日本に菊が伝わったのですが昔からこのように立派な菊だったと私は、想像いたします。
鎌倉時代の後鳥羽上皇(ごとばじょうこう)様が菊の家紋使用した起源だとされていますので立派な菊のはず。
...きっと。 ←和菓子以外、無知な物で。(^_^;)
では、皆様、コロナと熱中症にお気を付けて。
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