和菓子職人の吉川です。
本日の夙川は、朝から小雨ですが暖かいです。
生菓子と言っても和菓子の世界では、朝生菓子と上生菓子が有ります。
和菓子業界では、『上生』と『朝生』と言いますがここで改めて説明しようと思います。
上生菓子は、上の写真のようなお茶席とかで使う細工が細かい四季にちなんだ生菓子で材料は、上用練り切り、餅練り切り、こなし、ういろう、せっぺい、上用饅頭、錦玉などで作ります。
主にお茶席や大事なお客様が来る時、お土産などで使います。
最近では、インスタなどのSNSに載せるためにお買い求めされるお客様も多くおられます。
朝生菓子は、名前の通りその日の朝に作る生菓子ですがこちらも季節で色々変わります。
団子、桜餅、柏餅、鶯餅、大福、苺大福...色々御座います。
この時期は、桜餅が多く売れますので桜餅のお話でも。
桜餅と言っても関西と関東では、違いますがこの記事は、関西の和菓子店が作る桜餅の話です。
菓一條栄久堂吉宗の桜餅は、ちょっと変わっています。
一般的に和菓子屋さんで並ぶ桜餅は、ピンク色に染めた道明寺(餅米を乾燥させて荒く砕いた物)に砂糖を足して蒸してこし餡を包みますが
菓一條栄久堂吉宗の場合は、道明寺をピンク色に染めません。
その代わり蜜付けした百合根を少しピンク色に染めて桜の花びらのようにして載せております。
さてこの桜餅に論争が有りまして...
桜の葉を食べるか?食べないか?です。
まず、桜餅の桜の葉とは、どんな物なのか説明します。
現代では、1年前の桜の葉を塩漬けして真空パック、低音殺菌して保存しているのが一般的です。
そのまま使うとしょっぱいので使う前に和菓子店にて塩抜きして桜餅に巻きます。
この塩抜き作業がポイントです。
と言うのも道明寺(道明寺と上白糖)と餡は、甘い!そこに少しの塩分が入ると絶妙な美味しさになる。
菓一條栄久堂吉宗では、その絶妙な美味しさになるように桜の葉を塩抜きしています。
だから、桜餅の桜の葉は、一緒に食べて欲しい!と言うのが私の意見です。
=============================================
2021.03.25 夙川桜開花状況
2021.03.25 AM 10:00頃 苦楽園駅南側にて撮影
本日は、苦楽園に用事が有りましたので苦楽園駅まで足を伸ばしました。
2021.03.25 AM 10:00頃 苦楽園駅南側にて撮影
昨日、神戸が開花したとニュースで言っていましたが私的に『発表遅いんとちゃうか?』みたいな意見です。
ここ数日、毎日夙川の桜を撮っていますが夙川の桜は、先週の木曜日にソメイヨシノ、5輪以上の花が咲いておりましたよ~。
まあ、専門家で無い私の意見ですので流して下さいな。
2021.03.25 AM 10:00頃 苦楽園駅南側にて撮影
夙川駅から苦楽園駅まで散歩して帰りは、電車で戻ると言う桜ウオッチコースなんか如何でしょうか?
あれっ?それじゃ...当店に寄って貰えない。(*_*)
阪急苦楽園駅まで行って夙川駅まで散歩して菓一條栄久堂吉宗でお茶やお土産を買って帰宅する。
そう!それで行きましょう~。(^O^)
住所:兵庫県西宮市羽衣町7-26ミズキアルペジオ夙川ビル1F(阪急夙川駅徒歩1分)
電話:0798-36-5431
Home Page : https://wagashi.gr.jp/