和菓子職人の吉川です。
最近、わらび餅をまた研究しておりました。
以前もわらび餅について紹介しましたがおさらいです。
まず、わらび餅と言っても各和菓子屋で色々違います。
本蕨粉は、希少な蕨の根が原料で加工作業も大変な事も有りとても高価な材料です。
当店が購入している良質な業務用本蕨粉(南九州産)で1kg 20,000円以上するんです。
そんな高価な国産本蕨粉100%で作ったわらび餅なら1人前の販売価格が2,000円以上になってしまいます。
以前、当店でも試しで国産本蕨粉のわらび餅を販売してみましたが
当時、さすがに高くて売れませんでした。
わらび餅って気軽に食べられる価格は、500円~800円位だと個人的には、思います。
そんな価格で美味しいわらび餅を作るには、和菓子職人もそうとう色々工夫しないと行けません。
左は、菓一條工房で使用している並蕨粉で原材料は、甘藷澱粉、れんこんでん粉、本蕨粉、加工でん粉などですが
これでも和菓子材料では、高価な並蕨粉でしてスーパーで売っている販売価格300円以下のわらび餅などは、もっと安いわらび餅粉(本蕨粉入っていない)を使用していると思います。
そして右側が、菓一條で使っている南九州産の高価な本蕨粉。
菓一條工房では、この2種類の蕨粉を使用して美味しく作ります。
試作で何回も作って味見しての繰り返しでした。
今までより美味しくしたい!
価格は、押さえたい!
内容量は、少なくしたくない!
コロナと戦争の影響で材料不足で菓子材料が上がっている中、そんな事出来へんで~!(-_-;)
菓一條特製 わらび餅(きな粉、こし餡付き) 1人前 税込み680円
でも作りました。
先週、梅田阪急百貨店にて催事出店したのですがわらび餅と同じ容器のあんみつを販売しておりましたが
『このあんみつ大きいから持ち運び大変!』と言われ、それならわらび餅にも同じ事が言えるような気がして
小さな折り箱入りにしましたが内容量は、今までと変わりません。
価格も今までとほぼ変わらない価格にしました。←材料費を考えると利益は、ほんまに少ないです。(-_-;)
小さな和菓子ファンの子供達が多い菓一條なので気軽に美味しいわらび餅を食べて欲しい思いが
私には、有りますから良しとします。
是非、お子様と一緒にお召し上がり下さい。
菓一條 栄久堂吉宗(かいちじょう えいきゅうどうよしむね)
住所:兵庫県西宮市羽衣町7-26ミズキアルペジオ夙川ビル1F(阪急夙川駅徒歩1分)
電話:0798-36-5431
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