おはよう御座います。
代表の吉川です。
今朝は、ほんまに寒かったですね。
庭の睡蓮鉢もカチカチに凍っておりました。(*_*)
さてこんな時期に力強く咲く花があります。
上生菓子 福寿草(ふくじゅそう)
雪の間から顔を出して黄色い花を咲かせる福寿草で和菓子の世界では、昔からよく作られている上生菓子です。
今年、菓一條栄久堂吉宗では、抹茶ねりきりきんとんで福寿草を表現しております。
同時に少し早いですがもう一品ねりきりのきんとんを作りました。
上生菓子 蝋梅(ろうばい)
菓一條栄久堂吉宗の工房庭にはの蝋梅が植えてあるのですがそろそろ咲きそうな気配です。
上生菓子のきんとんは、和菓子店にて少し違うのご存じでしょうか?
当店のきんとんは、ねりきりきんとんが多いですが中には、寒天を効かせたきんとん餡(柔らかい羊羹みたいな感じ)で作る和菓子店も有ります。
どちらも良いところ、悪いところが有ります。
ねりきりきんとん
良いところ 色合いを細かく調整可能、食べると口溶けが良い
悪いところ つくね芋代のコストが高い。短時間で乾燥してしまうのでその日売れる分しか作れない。
きんとん餡(寒天使用)
良いところ 少し透き通った感じを表現出来ます。乾燥しにくいので一度にたくさん作る事が可能。
悪いところ 炊いている時に色づけしますので固まると調整不可能。
菓一條栄久堂吉宗のきんとんは、ほとんどねりきりきんとんで理由は、表現力が高いと思うからです。
上生菓子のきんとんは、茶事でお箸で器に移す時に箸の後が付いてしまう!
とよくお茶の先生やお弟子さんに言われます。
箸で底からすくい載せる感じで取ったら良いですがものすごく柔らかいきんとんでは、型崩れする場合もあります。
そんな場合は、思い切って2本の箸を中餡(中の芯になっている餡玉)まで刺して器に移すのも有りです。
箸で挟むよりきんとんのダメージは、少ないと思います。
急いでいる場合このままでも良いかと思いますが器に置いた後、箸の先で穴の周りの餡を利用して軽く穴を塞ぐと綺麗です。
ちなみに和菓子職人は、このような先を尖らせた菜箸できんとん餡を餡玉に付けて作ります。
冬場は、地味なきんとんの上生菓子が多いですが
春が来れば鮮やかなきんとんが店頭に並びます。
そんな季節の移り変わりを上生菓子で感じて頂ければと思います。
菓一條 栄久堂吉宗
住所:兵庫県西宮市羽衣町7-26ミズキアルペジオ夙川ビル1F(阪急夙川駅徒歩1分)
電話:0798-36-5431
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