和菓子職人の吉川です。
コロナも少し落ち着き緊急事態宣言が終わり上生菓子で『アマビエ』も作らなくて良いようになりました。
しかし、大きなお茶会は、まだ出来ない感じで秋になっても数百個単位の茶会の上生菓子ご注文は、無く寂しい限りです。
先日、阪神青年部様から面白いご注文が入りました。
なんと~~!海外アートを題材にして上生菓子を作って欲しいとの事です。それも1週間後に使うと言う事です。
正直...そんな無茶な~。どうしよう?
と思いましたがその反面、面白そう!の方が大きかったのでご注文を受けました。
有名な絵画やオブジェなどを印刷して担当者様が持って来られておりました。
私が選んだのは、ファンセント・ファン・ゴッホ『ローヌ川の星月夜』です。
あまり絵画に詳しくないのですが『ローヌ川の星月夜』を見て何となく惹かれ
この作品なら上生菓子で表現出来るかもと思ったんです。
水面の揺らぎを4層の錦玉で表現します。
5層目は、星と夜景の光を栗を刻んで表現します。
最後に夜の感じを羊羹にて表現します。
後は、固まって切ったらどうなるのか?お楽しみ。
出来上がった感じは、こんな上生菓子ですが...
上生菓子を置く皿が黒だと何のこっちゃですわ。
光を当てると『ローヌ川の星月夜』の感じが出ますが茶会で光を当てるのは、不可能なので
底面が明るいお皿に置くと綺麗に藍色が浮き出ますが、これまた下が真っ白だと
『ローヌ川の星月夜』と言う感じでは、御座いません。
皿の色と室内の明るさで雰囲気が変わる上生菓子『ローヌ川の星月夜』です。
茶人は、その辺も理解していると思いますので余計な心配は、無用かもしれません。
少し多めに作りましたので只今、店頭でも販売中です。
菓一條栄久堂吉宗では、60個以上で特注にてお客様の要望に添った上生菓子を作る事が出来ます。品物によって試作(見本)が少ない数で出来ない場合も御座います。
店頭でお会いして詳しいご希望を聞きたいのでメール、電話でのご注文は、出来ません。前もって言ってくだされば私がその時間に店の方まで行きます。
住所:兵庫県西宮市羽衣町7-26ミズキアルペジオ夙川ビル1F(阪急夙川駅徒歩1分)
電話:0798-36-5431
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